A4判 176頁 並製
定価2,000円(+税)
ISBN 978-4-909011-06-0
●目次●
「生存」「保護」「発達」「生活」の4つの柱をベースに、子どもの“からだと心”に関するトピックスを各専門の方たちにご執筆いただいた。現代の子どもたちの問題や状況を読み取ることができる、必読の1冊。テキスト教材としてもご活用下さい。
第1部 “証拠”と“筋書き”に基づく今年の子どものからだと心
■トピックス
【おかしさ】
「子どもの権利条約「日本政府報告書」の分析とつくる会からの代替的報告書」
世取山洋介(新潟大学 准教授)
「現場でみる子どもの「からだのおかしさ」」
・中学校の保健室から:『めんどくさい』と言う子どもたち
桐井尚江(大田区立糀谷中学校 養護教諭)
・ジャーナリストの立場から:安心・安全な保健室を求める子どもたち
秋山千佳(ジャーナリスト、構成/鹿野晶子・日本体育大学 准教授)
【生存】
「生殖医療の現況と新しい家族のカタチ」
石原 理(埼玉医科大学産科婦人科学 教授)
「保育現場で事故を予防する環境改善アプローチ」
西田佳史(産業技術総合研究所 人工知能研究センター)
北村光司(産業技術総合研究所 人工知能研究センター)
【保護】
「性的マイノリティの子どもたちをめぐる状況と社会的課題」
渡辺大輔(埼玉大学 基盤教育研究センター 准教授)
「子どもの貧困を多次元でとらえ、健康への影響を考える!」
山田直子(日本体育大学大学院 博士後期課程)
野井真吾(日本体育大学 教授)
「よりよい運動器検診の実施を目指して」
佐藤由香(小金井市立小金井第一中学校 養護教諭)
【発達】
「ある小学校における「体力・運動能力」の実態――平均値の算出に止まらない児童データの分析事例」
山本晃弘(カリタス小学校 教諭、野井真吾・日本体育大学 教授)
「子どもたちは組体操が大好き!」
板谷 厚(北海道教育大学教育学部(旭川校) 准教授 )
【生活】
「乳幼児期の子どもの成長とメディア」
土谷みち子(関東学院大学教育学部 教授)
「世界に誇る「高学力」の子どもたち――暮らしが育む子どもの心とからだ」
辻 英之(NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター 代表理事)
「道路上粉塵の有害重金属汚染の実態」
梅田真樹(東大阪大学こども学部 准教授)
【震災・放射能】
「避難者の思いを理解するための授業実践」
朝岡幸彦(東京農工大学 教授)
「放射能被ばく不安からみえてきたこと」
佐藤 理(福島学院大学 教授)
【その他】
「子どものからだと心 白書』を活用しています」
・『白書』でつながり、つなげていく健康教育
星加紫織(横浜市立潮田小学校 養護教諭)
・私に養護教諭としての“自信”を与えてくれる『白書』
下里彩香(杉並区立杉並第一小学校 養護教諭)
第2部 子どものからだと心の基本統計
子どもの世紀へ
子どもの「からだのおかしさ」
子どものからだの調査2015(“実感”調査)
【生存】
1.周産期・新生児・乳児死亡率
2.子どもの死亡率
3.死因別子どもの死亡順位
4.不慮の事故(死亡)と学校災害(死亡)
5.子どもの自殺(5〜19歳)
6.虐待死
7.妊産婦死亡率
8.死産性比
【保護】
1.出生性比
2.低出生体重児
3.摂取量
4.食事状況
食べる子どもの割合
5.注目すべき感染症
6.結核
7.予防接種
8.性感染症
9.疾病・異常
10.う歯
11.裸眼視力1.0未満(保護)
12.肥満とやせ
13.特別支援学校の子どもの疾病・異常
14.アレルギー
15.学校災害(負傷・疾病)
16.長期欠席
17.いじめ
18.子ども虐待
19.暴力行為
20.薬物乱用
21.特別支援教育
【発達】
1.体格
2.裸眼視力1.0未満(発達)
3.体力・運動能力
4.自律神経機能
5.高次神経活動
【生活】
1.睡眠状況
2.排便/食事状況
3.電子メディア
4.身体活動量
5.土ふまず
6.電磁波
7.化学物質
第3部 「第38回子どものからだと心・全国研究会議」特別講演録
『第38回子どものからだと心・全国研究会議』
子どものからだと心の危機の克服を目指して
――人類の知恵を集めて子どもをいきいきさせよう――
「今、子どものアレルギーを考える!」
眞鍋 穰(阪南医療生協診療所所長、大阪健康福祉短期大学 学長)
資料
・子どものからだと心・連絡会議から国連・子どもの権利委員会への
「子どもの権利についての報告書」(No.4・5)
・条約44条に基づく政府報告審査 最終所見:日本 国連・子どもの権利委員会 第54会期(2010年5月25日〜6月11日)
●子どものからだと心・連絡会議の紹介