白書2008

 
「生存」「保護」「発達」「生活」の4つの柱をベースに「第1部 “証拠”と“物語”に基づく今年の子どものからだと心」として、子どもの“からだと心”に関するトピックス全15題を各専門家の方たちにご執筆いただいた。「第2部 子どものからだと心の基本統計」では、子どもの“からだと心”の現状を連絡会議で分析し、最新データを蒐集し掲載。「第3部 講演録」は、「第29回子どものからだと心・全国研究会議」（2007年開催）における講演を収録。現代の子どもたちの問題や状況を読み取ることができる、お薦めの1冊。テキスト教材としてもご活用下さい。
目次

第1部 “証拠”と“物語”に基づく今年の子どものからだと心（トピック）
【生存】
子どもの“自殺”
低出生体重児増加を考える
【保護】
食の安全・安心を子どもたちの未来に
注目すべき感染症
性の健康権保障の観点から
5・6歳児のむし歯地図
ますます心配！　子どものアレルギー
これでいいのか！　障がい児の健康診断
地域とともに創る特別支援教育体制
【発達】
現場で可能な自律神経機能の検査法を求めて
子どもの“心”を“からだ（脳）”でみる
長期キャンプ（30泊31日）で子どもの“元気”を呼び覚ませ！
【生活】
「生活調査」の可能性と限界
現代の若者の携帯電話事情
ある化学物質過敏症患者の健康と生活の実態
 
第2部　子どものからだと心の基本統計
子どもの世紀へ（年表）
子どものからだと心・連絡会議から国連・子どもの権利委員会への「子どもの権利についての報告書」（No.3）
子どもの「からだのおかしさ」年表
【生存】
1. 周産期・新生児・乳児死亡率
2. 子どもの死亡率
3. 死因別子どもの死亡順位
4. 不慮の事故（死亡）と学校災害（死亡）
5. 子どもの自殺（5～19歳）
6. 妊産婦死亡率
7. 死産性比
【保護】
1. 出生性比
【Ａ　栄養】
2. 低出生体重児
3. 摂取量
4. サプリメント
【Ｂ　感染症】
5. 結核
6. その他流行の感染症・麻しん、百日咳
7. 性感染症
【Ｃ　一般的な疾病・異常】
8. 疾病・異常
9. むし歯
10. 裸眼視力1.0未満
11. 肥満とやせ
12. ぜん息
13. アレルギー
14. 障がい児の疾病・異常（むし歯・肥満）
15. 学校災害（負傷・疾病）
【Ｄ　からだのおかしさ】
16. 子どものからだの調査2005（“実感”調査）
【Ｅ　心】
17. 長期欠席
18. 暴力行為
19. いじめ
20. 子ども虐待
21. 薬物乱用
【発達】
1. 体格
2. 体力・運動能力
3. 自律神経機能
4. 高次神経活動
5. 土ふまず
【生活】
【Ａ　生活】
1. 睡眠状況
2. 排便習慣
3. 電子メディア
4. 勉強・ならいごと状況
5. 身体活動量
【Ｂ　環境】
6. 電磁波
7. 化学物質
 
第3部 「第29回子どものからだと心・全国研究会議」講演録
講演Ⅰ「子どものからだも心も育てる実践と理論――実践家の立場から」
野尻ヒデ・さつき幼児園園長
講演Ⅱ「子どものからだも心も育てる実践と理論――脳科学者の立場から」
寺沢宏次・信州大学教授
 
●子どものからだと心・連絡会議の紹介
編集後記